【犬の外陰部形成不全】入院手術かかった費用も公開

私の犬クマちゃんは子宮蓄膿症の手術を受ける前に違う手術も経験しています。

その手術は【外陰部形成術】というものでした。

病名は【外陰部形成不全】です

外陰部形成不全とはなんなのか?手術をすることになった経緯や入院時の様子、手術の費用はいくらだったのか等をお伝えします。

 

【外陰部形成不全って何?】

まず外陰部とはデリケートゾーンの出口のことです(笑)

外陰部形成不全とは露出していないといけない外陰部が垂れ下がった皮膚のせいで隠れてしまう症状です。

何がダメなのかというと、おしっこをした時に外陰部の形がおかしいせいでおしっこが出きらず逆流し、膣に入り込んでしまい膣炎や膀胱炎、膣に入り込んだ尿が後からたれてくる尿漏れ等の症状が繰り返し起こってしまいます。

 

【病気が発覚した経緯】

去年2021年の1月ごろ、犬がおしっこを漏らすようになりました。

過去に記事にしています。

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病院で尿検査をすると、尿路結石症と診断。

尿のPHを下げるため療法食で治療。

尿路結石症は治ったが尿漏れは治らず。

どうして漏らすのか獣医さんに聞いてもわからないみたいでした。

尿漏れのとは別の件で病院を変える(セカンドオピニオン)ことになります。(病院を変えた理由については別記事で後述します)

 

新しい病院で再度尿検査を受けます。

また少し尿に結晶が出ていると言われます。

少量の療法食ですぐに完治。しかし尿漏れは治らず。エコーで膀胱の検査をするも異常なし。膣炎でも膀胱炎でもありませんでした。

そこで院長からもしかしたらなにかしらの形成不全かもしれないということでX線(レントゲン)を撮ったほうが良く、もし手術となると大掛かりになる可能性があり、県内ではそういった手術が出来る病院が無いと言われ県外の大きな病院に紹介状を書いてもらって県外の病院へ受診。

 

まる一日使ってX線検査をします。(犬はX線検査中じっとすることが難しいので麻酔で眠らせてから行います。なので時間がかかります。)

前にも言いましたが犬の麻酔は人間に比べると死亡確率が約10倍です。

麻酔の同意書にサインするのがとても怖かったです。

 

X線検査の一連の費用は画像のとおりでした。

この日は担当の先生がおらず3週間後に受診することに。もしかしたらすぐ手術になるかもしれませんと言われる。

 

3週間後、担当の先生からクマちゃんの状態についてX線写真を見ながら説明を受ける。外陰部の位置がおかしいのと外陰部が他に比べて小さいことがわかりました。

外陰部形成不全と診断を受けます。尿漏れや膀胱炎はこれが原因でした。
手術しないと治らないと言われ手術の同意書にサインします。

この時ついでに避妊手術もするかどうか聞かれましたが断りました(後に痛い目に合います(´;ω;`))

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【入院時の様子~退院まで】

手術は問題なく終わり2、3日様子をみて退院の予定でした。

ここで事件が発生します。

術後、エリザベスカラーを自分で外し患部を舐めたことで炎症。

おまけに元気がなくぐったりしていて痛いのか歩けないしトイレもできないし水もご飯も食べないので改善するまで退院できないと連絡を受け会いに来てもらえないかと言われる。
仕事終わりに病院へ直行することに
<<面会>>

歩けないと聞いていたのにダッシュでこちらに向かって飛びついてくる。

看護師さんが「急に元気になりました」と笑っていました。

散歩をさせてみると速攻で大量のおしっこ。

一応持ってきていたドッグフードと水を出してやるとがつがつと食べる。

元気やないかい()

看護師さんに報告するとよかったぁ~と表情から見てほんとに安堵しているのが伝わりました。

これならもうすぐ退院できますとのことで退院まで毎日散歩とご飯をあげにいくことになる。(往復2時間はきつかったぜ)

お尻がツーブロックになっていて面白いです(笑)


二日後会いに行った時、もう退院しても大丈夫だと言われ一緒に帰れることに(今日も入院だと思っていたのでめちゃくちゃ嬉しかった)

クマちゃんも嬉しそう!

約2週間後にもう一度診察を受けましたが術後良好で手術に使った糸は溶ける糸なので抜糸は必要なく紹介状を書いてもらった病院で経過観察することになりました。
その後は大きな問題なく、爪切りと外耳炎予防に耳掃除をしてもらうために月一回病院に通っています。


【気になる費用は・・・?】

キャー(/ω\)

やっぱ犬の病院代って高いなぁ・・・。

入院と手術限定のペット保険に入っており、早速保険料を請求してみましたが先天性ということで責任開始前または免責期間中の発症のため保険金支払いの対象外だという書類が送られてきました。

まじかよ(^▽^;)

生き物を飼う大変さというのを身をもって経験させてくれたのだと貴重な体験をしたんだと思うことにしました。

 

光の当たり具合もあると思いますが入院中と退院後では別の犬のように顔が変わりますね。

【まとめ】

外陰部形成不全というのはネットで調べてもあまり検索結果が出ないあたり珍しい症例なんだと思います。

尿漏れがこんな大きなことになるなんて夢にも思いませんでしたが長い間悩んでいたことが解消されてとても良かったです。

尿漏れ自体は珍しいことではなく、避妊をした雌犬や老犬などに多く確認されますが、どうしても治らない場合は外陰部形成不全という可能性もあるかもしれません。

私の犬のようにずっと尿漏れで悩んでいる方の参考になればと思います。